カメラがロミーに呼吸を合わせてるのか。
またはその逆か、それとも阿吽の呼吸か...
知的な骨格。揺れ動く髪の束。
力強い眉毛と三白眼の瞳。
絶えず移動するカメラを相手に、
「わたしを撮りなさい」とも言えるくらいどしっと構えている。
彼女なくして、映画女優の定義はあり得ない。
私は彼女ような女優、女性になりたいと、
作品を見返すたびに思う。
ロミー・シュナイダーの太陽と月の狭間にあるような輝きをいつまでも忘れない。
快活なプリンセス・シシーを経て女優として開眼したロミーは、まるで歌舞伎『桜姫東文章』のように妖しく爛れた役を好んだ。
娼婦やポルノ女優、金目当ての猟奇殺人鬼……。
しかし芝居で淪落し凄惨な憂き目に遭っても、その冷たく透明な青い瞳は、どんな映画でも最後まで気高さに輝いていた。
ロミー・シュナイダーはあんなに晴れやかで、温かくて、まばゆい存在なのに、
彼女が体現する絶望や悲しみは見る者の骨身にみしみしと染みてくるかのように
リアルで、それが切ない。そしてどんなに打ちのめされていても、気品に溢れている。
唯一無二の存在だ。
公開日 | 地 域 | 劇場名 |
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北海道 | ||
近日公開 | 札幌市 | シアターキノ |
関 東 | ||
10月18日 | 渋谷区 | Bunkamuraル・シネマ |
11月16日 | 横浜市 | シネマ・ジャック & ベティ |
中部・北陸 | ||
近日公開 | 名古屋市 | ナゴヤキネマ・ノイ |
関 西 | ||
11月23日 | 大阪市 | 第七藝術劇場 |
11月22日 | 京都市 | 京都シネマ |
11月30日 | 神戸市 | cinema KOBE |
九州・沖縄 | ||
近日公開 | 福岡市 | KBCシネマ |